2010年6月30日水曜日

「強迫性障害の治療ガイド」は実に役立ちます(後編)

「強迫性障害の治療ガイド」のご紹介,前編の続きです。

セラピーを行うことでどのような変化が起きてくるのかを,
あらかじめクライエントさんに伝えます。
強迫症状が改善すると
・生活しやすくなる。
・気持ちが明るくなる。
・余裕が出る
など,「症状以外のことにもいい変化が起きますよ」と伝えていきます。
そして,ここのところこそが,クライエントさんのやる気を引き出す
ことだと思います。
ここの話になったときに,
・きらっと目を輝かせる人。
・「ああー,そうなれたらいいです!!」と首肯される人。
そういう姿を見ると,私はセラピストとして奮い立ちます。
だから,ここまで含めて説明することをいつも心がけていたい。
強調文治療中に陥りやすい考え 
苦しいことをわざわざやってもらうセラピーですから,
やらないでおこうとして,クライエントさんは
いろいろなことを言われます。
「これだけはしたくありません」
「今日は~だからできません」
あと,この本には書いてないですが,
「自分の生活に○○は必要じゃないですから」
「不便でも,○○すれば生きていけないわけじゃないですから」
っていうのもあったりします。
恐いこと,苦手なことを避けたくなるのはある意味当然です。
��だって,不安や恐怖という情動の機能は「回避」に他ならないから)
だけど,「実際に避けてもいいですよ」って認めることはしません。
例外を作って強迫症状を温存したら,そこを糸口にして再発する
ことが分かっているから。
曝露-反応妨害法に取り組む方向に話を戻していくスキルが大事
だ という気がします。
私がお世話になっている先生方は,皆さんここが
しっかりしていらっしゃいます。
私も知らず知らず,先生方に似てきたなと思います。
今日も,もっと腕を上げたいと願う,CBTアブスト屋なのでした。
��きょうのわんこ風)

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