飯倉康郎(編著)(2005). 強迫性障害の行動療法 金剛出版
読んで,実践して,また読んで。それを繰り返しながら腕を磨いています。
飯倉先生による「第1章 行動療法概論」が,強迫性障害の行動療法は
もちろんのこと,強迫性障害を題材とした行動療法全般の導入としても有用です。
それから,いつかのカンファレンスでも話題になったけれど,
強迫症状を呈していても,曝露-反応妨害法の適用になるケースかどうかを
きちんと見分けられることが大事。
ここらへんのことも,「第4章 強迫性障害の入院治療」で
しっかり書かれています。
つまり,強迫性障害の曝露-反応妨害法のトレーニングをしていく中で,
統合失調症圏かどうか,発達障害圏かどうか,うつ病から派生した
強迫症状かどうかの鑑別が課題になってくるということですね。
そして,そうした鑑別のための情報は,生育歴,現病歴,現在症を
丁寧に見ていくことで得られるものです。
そう思ってみると,強迫性障害の行動療法をしっかりと勉強することが,
強迫性障害の行動療法に留まらず,行動療法全般や,見立てのための
トレーニングにつながっていくようです。
今日もがんばろうっと。
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