行動分析では,しばしば,「有機体(生活体)と環境の相互作用」と言われます。
しかし,私自身,このことの理解があやふやでした。
先日,以下の書籍を読み,それが,「有機体(生活体)と環境との双方向の作用」
を意味していると分かりました。特に,「環境→有機体(生活体)」の方向という
視点は,見落とされやすく,しかし介入を行う上で有用です。
以下,示唆を得た箇所の引用です(#は私なりのメモ)。
行動分析学の基本的な考え方は,
個人の中に行動の法則性を見いだそうとするのではなく,
個人と個人を囲む環境との相互作用の分析を徹底させることで,
行動の法則性と行動の可変的な部分を見いだすことである。
#行動の可変的な部分を見いだすために,環境に着目する。
個人にのみ焦点をあてると,個人が行動している部分しか見えない。
しかし,一歩引いた視点で個人と環境との相互作用をみると,
対象者は環境からなんらかの刺激を受けて,応答(行動)している。
そして,その行動に対してまた環境からの応答を受ける。
セラピストも対象者に接しているときには,対象者になんらかの刺激を与えているのである。
そして,対象者の応答(行動)を受けとめ,それに対する刺激を再び対象者に返しているのである。
#対象者にとってセラピストも環境。
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