卒業していく学生さんたちのために,本日,小さなメッセージを伝える機会がありました。
以下,その内容です。
皆さんはこれから,人生の少なからぬ時間,専門職としての仕事に取り組まれると思います。
そこで,専門職としての成長に必要と私が考える,3つのことをお伝えします。
それは,「患者さんを少しでもよくしようとすること」,「指導者を得ること」,「本や論文を読むこと」です。
「患者さんを少しでもよくしようとすること」は,当たり前かもしれません。
しかし,状態が安定して,大きな変化が望めなくなった患者さんの担当をするとき,
小さなことでも,何かよくできることを見つけるようにしましょう。
そして,これは,ずっと続けてください。
皆さんは専門職として,患者さんに技術を提供することになります。
だから,技術を教えてくださる指導者と出会ってください。
分からないことがあったときに相談できたり,実際にして見せてもらえたりできる方です。
職場にそうした先生がいらっしゃれば一番いいですが,ひとり職場になることもあるでしょう。
そういうときは,地域の勉強会に入るなどして,自分から得るようにしましょう。
専門職には,知識も必要です。だから,本や論文を読んでください。
(技術に関して,人に教わるだけだと,型崩れします)
「患者さんを少しでもよくしよう」としながら仕事を続けていると,
成長するチャンスを,患者さんが皆さんに与えてくれます。
そのときに,何かの勉強会や学会で報告しておくことも大事です。
そして,勉強会や学会で報告するためには,必ず,本や論文を読むことになります。
そうすることで,それまで必死になって取り組んできたいろいろなことが,
皆さんの中でひとつにまとまります。「そういうことだったのか!」という体験です。
これができたら,皆さんはステージをひとつ上がったことになると思います。
それを,ずっと繰り返して,成長していってください。
今後のご健闘をお祈りします。
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