以前ご紹介した,慢性疼痛に対するアクセプタンスを測定する質問紙
Chronic Pain Acceptance Questionnaireの 日本語訳を見つけました。
高橋 稔(2006). 痛みに対するACT
武藤 崇 (編著) アクセプタンス&コミットメント・セラピーの文脈
――臨床行動分析におけるマインドフルな展開――
ブレーン出版 pp.217-232.
教示と項目の日本語訳が掲載されています。
��「日本語訳」という言い方からすると,信頼性・妥当性の検討は
まだ行われていないということなのでしょうか。
もしもしておられたら申し訳ありません)
CPAQの作成者であるMcCrackenは,慢性疼痛に対するACTの研究を
ものすごい勢いで発表し続けています。HPはこちら。
Pain Willingnessの項目(e.g., 「痛みから脱することに集中していかなければ
ならない」)を見ていると,痛みをゼロにしようとするこだわりというか
とらわれを測定しているようです。
そして,Activities Engagementの項目(e.g., 「痛みがどの程度であっても,
生活(人生)の本文をどんどん進めていく」)は,痛みと生活とを切り離した
考え方を測定しているように思われます。
ACTによる介入であれ,他の介入であれ,「痛みをゼロにしたり取って
もらわないことにはどうしようもない」というスタンスから,
「痛みがあっても生活の中で必要なことはしていく」というスタンスに
シフトしていくことが望ましいし,CPAQはそれを測定するのに役立ちそうです。
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