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2022年8月28日日曜日

「心理ネットワークアプローチ」の勉強を始めました。

 いつ,どこで目にしたのかは定かではないのですが,「ネットワークアプローチ」なるものがキてるらしい。何かの論文のFigureを見たところ,たくさん質問項目の間にあっちこっちパスが引かれていて,中心的な項目が割り出されている様子でした。因子分析をやってきた身としては,「潜在変数がなくて,観測変数だけで観測変数どうしの関係を分析するの?」と,ちょっと新鮮でした。

2021年12月30日木曜日

2021年の教育と研究を振り返る

  2020年,コロナ禍でオンライン講義となり,配信形態が変化したことで,自分の講義の内容や説明の仕方を大きく変えざるを得ませんでした。2021年は,それを自分なりの講義のスタイルへと定着させる1年でした。

2019年5月17日金曜日

漸進的筋弛緩法の動画

 漸進的筋弛緩法は,系統的脱感作の一部として用いられたり,単独でリラクセーション法として用いられたりします。2分40秒ぐらいから本編です。

2010年10月1日金曜日

(認知)行動療法から学ぶ精神科臨床ケースプレゼンテーションの技術

著者の飯倉先生から頂きました。近刊です。

飯倉康郎 (認知)行動療法から学ぶ精神科臨床ケースプレゼンテーションの技術 
金剛出版 2010

私なんかにわざわざいただけるなんて・・・。ありがとうございます!!
ケースの資料をいかに準備し,まとめ,プレゼンテーションしていくか,
その手順が具体的に書かれた手引書です。
ちなみに,
実証研究の論文書きには,この本が,
実証研究の学会発表には,この本が,
役に立つ手引書です(知ってる人も多いと思うけど)。
私は折に触れて参考にしています。
この本は,私にとって,症例報告をするときに
いつも傍らに置いて,参考にする本になりそうです。
「第一部 ケースプレゼンテーションの基本」では,
 プレゼンテーションが行われる状況(臨床現場,学会発表)や,
その目的(問題の対策,新人の研修)が整理されています。
 確かに,ケースを発表する機会は何種類もあるし,
それぞれに応じて資料のまとめかたも異なると思います。
 また,公開の場でケースプレゼンテーションをするメリットが
まとめられていて,「これだけいいことがあるんだから,
がんばって準備しよう」という気分になります。
「第二部 ケースプレゼンテーションの実際」では,著者である飯倉先生が
行われた実際のケースプレゼンテーションが収録されています。
 強迫性障害に関しては,ADHDを伴う事例や統合失調症を伴う事例など,
工夫が必要な事例が報告されています。
 また,重度精神地帯の事例や認知症など,強迫性障害以外の事例も
報告されています。
 症例報告だけを読んでも面白いです。
 精神科で働く心理士にとって勉強になると思います。
 飯倉先生のケースプレゼンテーションは,学会や講演,
症例検討会で何度も拝見していますが,いつもお上手です。
切り口が面白いし,お話はすいすい頭に入ってくるように組み立てて
いらっしゃいます。
この本では,良質の実例だけでなく,どうやったらそのようにできるのか,
手続きというかノウハウを公開しておられます。
それが「第三部 Let's try  ケースプレゼンテーションを作成してみましょう」。
病歴や治療経過などの情報をワークシートの空欄に書き込みながら,
プレゼンテーションを整理していくようです。
これを使いながら,書きかけの症例報告を書き上げてみようっと。

2010年7月28日水曜日

マインドフルネスの尺度あれこれ,その名称と書誌情報

以前のエントリーで触れました,マインドフルネスの様々な尺度について,
その名称と書誌情報とを紹介しておきます。

・Mindful Attention Awareness Scale(MAAS)
Brown, K. W., & Ryan, R. M. (2003). The benefits of being present:
Mindfulness and its role in psychological well-being. Journal of
Personality and Social Psychology, 84(4), 822-848.
 www.ppc.sas.upenn.edu/mindfulnessscale.pdf
で,英語版の実物を見ることができます。
・Kentucky Inventory of Mindfulness Skills(KIMS)
Baer, R. a., Smith, G. T., & Allen, K. B. (2004). Assessment of
mindfulness by self-report: the Kentucky inventory of mindfulness skills.
Assessment, 11(3), 191-206.
・Toronto Mindfulness Scale(TMS)
Lau, M. A., Bishop, S. R., Buis, T., Anderson, N. D., Carlson, L.,
Carmody, J., et al. (2006). The Toronto Mindfulness Scale : Development
and Validation. Online, 62(12), 1445-1467.
・Cognitive and Affective Mindfulness Scale-Revised (CAMS-R)
Feldman, G., Hayes, A., Kumar, S., Greeson, J., & Laurenceau, J. (2006).
Mindfulness and Emotion Regulation: The Development and Initial
Validation of the Cognitive and Affective Mindfulness Scale-Revised
(CAMS-R). Journal of Psychopathology and Behavioral Assessment, 29(3),
177-190.
・Freiburg Mindfulness Inventory(FMI)
Walach, H., Buchheld, N., Buttenmuller, V., Kleinknecht, N., & Schmidt,
S. (2006). Measuring mindfulness: the Freiburg Mindfulness Inventory
(FMI). Personality and Individual Differences, 40(8), 1543-1555.

2010年7月23日金曜日

介入研究の協力者をどうやって募集するか?

今日,ある先生とお話していて,「介入研究の協力者をどうやって募集するか?」
という話題になりました。

大学で研究をやってる場合,学内に張り紙を出したりすれば,
学生さんが集まってきます。
現に,うちのラボの知覚系や認知系の人たちは,
そのようにして協力者を募っています。
では,学生でなく,一般の方を協力者として募集したいときにはどうするか。
タウン誌やHPで募集するという方法が考えられます。
確かに,Baby Scienceというか,赤ちゃんを対象にして
いろいろな実験をやる人たちは,タウン誌に広告を出したり,
研究室のホームページでも広報をされています。
実際,それが功を奏して,協力者の赤ちゃん(というか,実質はお母さん)
が,それなりの数,集まったりします。
私の知り合いも,かつてそのようにして研究をしていました。
ここで気になるのは,これと同じことが,臨床心理などの介入研究でも
できるのだろうか,ということ。
赤ちゃんを協力者にした研究だと,なんだか微笑ましいというか,
楽しそうな気がするものだし,どんなことが分かるのか,
ワクワク感があるので,広告やホームページを見たお母さんたちが
応募してくださるのだろう,と勝手に想像しています。
だけど,臨床心理などの介入研究は,こういう印象を持たれにくい
だろうから,応募してくださる方の数は少なくなるのではないかな。
さらに,臨床心理っぽい介入研究の協力者になることに関心を
持ってくださる方というのは,一般の方とは大きく異なる,
特別な層に属している気がします。
いわゆる,サンプリングバイアスの問題です。
だから,知見を一般化するのに慎重になる必要があるのかもしれない。
などと,「できない理由」を書き連ねてはいけませんね。
介入研究をやろうとされる心意気,素晴らしいと思います。
いろんな制約や問題がある中で,少しでも良質の研究をするのに,
どのような手立てをしていったらいいのか,と考えなくては。
それにしても,今の私には実体験もアイディアもありません…。
この記事をお読みの方の中で,「一般の方を対象にした介入研究で,
協力者を募集するときに自分(たち)はこのようにしましたよ」
といった体験談やノウハウをお持ちの方がいらっしゃったら,
ぜひぜひアブスト屋までお知らせください。

2010年7月14日水曜日

マインドフルネスの尺度あれこれ

マインドフルネスをテーマにして研究しようと思ったら,
マインドフルネスを測定する尺度が必要になりますよね。

じゃあ,既にどんな尺度があるんだろう?

杉浦 義典 (2009) アナログ研究の方法 新曜社
の,「マインドフルネスをめぐる多様な測定尺度」(pp.168-173)で,
2003年から2008年までに発表されたマインドフルネスのさまざまな尺度が
紹介されています。表5-2がとっても分かりやすい。
「確かに,その時期,日本心理学会の大会に行くと,マインドフルネス関係の
尺度を開発しているポスター発表がいくつかあったなあ」とか,
「これらの尺度の日本語版は出ていないのだろうか?」とか思ってみたり。
慢性疼痛に特化したものではなく,対象者は一般人口,寛解中のうつ病患者,
境界性人格障害などです。しかし,慢性疼痛でも適用可能かもしれない。
個人的には,「観察」の因子(自分の体験に注意を向けること)が,
瞑想を体験したことがない人では心理的症状と正の相関を示すが,
瞑想の訓練を経た人では負の相関が見られることが興味深かった。
瞑想を体験したことがない人と,瞑想の訓練を経た人とで,
「観察」の因子から心理的症状へ引いたパス係数の符号が異なるのかを,
同時多母集団解析で調べたらどうなるんだろう?